開拓から移民流入まで
ニュージーランドの先住民族は、ポリネシア人です。
というのは、長い間ニュージーランドというのは、無人の土地だったのですが、9世紀頃になると、ポリネシア人(マオリ族)の開拓者たちがニュージーランドの島々に住み着くようになったからです。
その後、1769年にイギリス人のキャプテン・クックが島全体の調査に訪れ、それ以降イギリスからニュージーランドへ移民が流入するようになりました。
1840年には、イギリスがマオリ人との間でワイタンギ条約が結ばれています。イギリスはその後、1907年までニュージーランドを植民地としました。
第二次世界大戦後
第二次世界大戦後は、ニュージーランドはイギリスを主な貿易国として繁栄しましたが、1970年頃からは、イギリスとヨーロッパ諸国との関係が強くなったことから、ニュージーランドの輸出額は激減しました。
さらに、オイルショックも追い討ちをかけ、財政状態は悪化しています。そのため、1984年、労働党のロンギ政権は、次のような改革を推進しました。
■中央官僚のリストラ
■国営企業の民営化
⇒ 電信電話、鉄道、空港、発電、金融など
■大学と国立研究所の法人化...など
このような改革の結果、国家財政は黒字化し、経済発展も遂げましたが、その一方で、貧富の格差の拡大や人材の海外流出など、負の弊害も出てきました。
このため現在は、次のような政府による介入を部分的に復活させることで、行き過ぎた改革の是正を図っています。
■ニュージーランド空港への政府の資本参加
■公営金融機関の復活...など |