香港ドル相場の変動要因は?
香港ドル相場の変動要因としては、米ドルと同じように、主に経済指標や要人発言などがありますが、香港ドル特有のものとして、次のようなものがあります。
■中国株の動向
⇒ 香港市場で上場している中国株というのは、香港ドルで売買されているので、中国株の取引が活発になればなるほど、海外の投資家の取引需要増加が見込めることになります。
こうしたことから、中国株式相場の上昇が、香港ドルの上昇要因となるケースがあります。
■中国人民元の上昇
⇒ 中国人民元の上昇が、香港ドルの上昇要因となります。
ただし、2005年7月の切り上げ以降は、上昇を続けている中国人民元と比較すると変動幅は小さいものとなっています。
ちなみに2007年1月には、香港返還後、初めて1香港ドルの価値が1元を下回っています。
今後、人民元の信用力や流通量が高まると、香港ドルの評価も変わってくるかもしれません。
香港ドルの人民元連動
香港行政府長官は、「香港ドルを人民元に連動させることは検討の余地があるが、人民元が国際的に交換可能になることが条件」と述べていますので、将来的には、人民元との連動の可能性を示唆しているものと思われます。
いずれにしても、今後の人民元の動向が香港ドルに与える影響は小さくないといえます。 |