スイスフランの値動きの特徴は?
スイスフランの値動きは、対ドルで見た場合には、ユーロと似たような動きになっています。
これは、スイスの貿易対象地域の9割がユーロ経済圏ということが大きいといえます。
なので、ユーロが米ドルに対して強くなると、スイスフランも米ドルに対して強くなり、反対に、ユーロが米ドルに対して弱くなると、スイスフランも米ドルに対して弱くなる傾向があります。
なお、ユーロとスイスフランが対ドルで似たような動きをするということは、対円でも同じことがいえます。
スイスフランの特徴は?
スイスフランは、9.11同時多発テロ以降、「有事のドル買い」という傾向が後退する一方で、避難通貨としての地位が向上しています。
2003年のイラク戦争開始時、2006年の北朝鮮によるミサイル発射、イスラエル軍のパレスチナ侵攻の際には、いずれも有事のスイスフラン買いが、対円でも活発になっています。
しかし、有事のスイスフランというのは、それほど長く続くわけではないという点については、注意が必要になります。
というのは、スイスフランは、何か大きな事件が起こった際には、瞬間的に買われるものの、少し時間が経つと、何事もなかったように元の水準に戻ってしまうからです。
こうしたことを考慮しますと、スイスフランは、どちらかといえば短期トレード向きの通貨といえるのかもしれません。
また、金利水準も低いですから、スワップポイント狙いで投資するのにも向かないといえます。
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