南アフリカの植民地時代
南アフリカには、もともとは狩猟民族が住んでいました。
しかし、15世紀になると、バーソロミュー・ディアスが南アフリカの南端にある喜望峰に到着し、その後、1652年にオランダ東インド会社のヤン・ファン・リーベックがやってきて喜望峰を中継基地としたことがきっかけとなり、南アフリカはオランダの植民地になりました。
18世紀の終わりごろになると、イギリス人が金やダイヤモンドなどの鉱脈を狙ってやってくるようになり、19世紀に入ると、オランダから正式にイギリスに譲渡され、それ以後はイギリスの植民地となっています。
南アフリカの公用語が、現在でも英語であるのはこうした背景があるのです。
南アフリカの独立後
南アフリカは、1910年に独立していますが、その後は白人労働者保護のための人種差別法、鉱山・労働法が制定されたことによって、1990年代にアパルトヘイト政策が廃止されるまで、黒人差別が横行することになります。
しかし、現在はアパルトヘイトは廃止されましたので、法の下では平等になっていますが、現実にはまだ人種差別は根強く残っています。
ただし、マンデラ黒人政権成立後は比較的安定しているせいか、経済発展も目覚しく、現在では、ブラジル、ロシア、インド、中国などと並び、急成長が期待できる新興国として評価されています。
|