物価指標と市場の反応
物価に関する指標というのは、市場参加者がそのとき、何に関心を持っているのかによって、市場の反応も変わります。
例えば、金利差に注目が集まっているときには、物価上昇を示す数字が出ると、米金利の上昇によって投資メリットが高まるという理屈からドルが買われます。
一方、インフレの問題が米国経済にマイナスの影響を与えるといったことに注目が集まっているときは、インフレの進行によってお金の価値が相対的に下落するという理屈によって、ドルが売られます。
このように、同じ金利上昇でも、インフレが問題になっているかどうかによって、市場参加者の受け止め方も大きく異なってきますので注意が必要です。
生産者物価指数とは?
生産者物価指数というのは、生産者が、製造したものをいくらで売ったかを示す指標で、毎月中旬に先月分が発表されます。また、通常は「PPI」と呼ばれます。
なお、一般的には、消費者物価指数の方が相場への影響が大きいといわれていますが、この生産者物価指数も同様に大きな影響を及ぼします。
消費者物価指数とは?
消費者物価指数というのは、消費者が買うモノの値段が高くなっているのか、あるいは安くなっているのかを示す指標で、毎月中旬に先月分が発表されます。また、通常は「CPI」と呼ばれます。
なお、CPIは商品とサービスの両方を含みますが、PPIは単に商品のみを対象にしているという違いがあります。
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