ADRとはどのような制度ですか?
ADR(米国預託信託)という制度は、例えば、インド株などのように、海外の株式市場の中には、日本の個人投資家が直接、株式を購入することができないところがありますが、このような国々の株式にも、個別に投資できるようにした仕組みのことをいいます。
具体的には、このADRという制度によって、新興国の多くの企業が、米国の市場に預託証券という形で代理上場しており、この株式を買うことができます。
ADRは本国での株価や為替レートにほぼ正確に連動しますので、実質的には新興国企業に直接、投資するのと同じことになります。
ちなみに、インド以外では、ロシアやブラジルなどの株式が取引できます。
外国株投資にはどのようなリスクがありますか?
外国株投資というのは、当然為替リスクを伴うものですが、それ以外にも日本株にはないリスクがあります。
例えば、企業に関する情報が少なかったり、情報を開示する方法も日本とは違ったりしますので、日本株への投資と同様の方法では、企業を正しく評価することができないことがあります。
また、国によっては、海外からの投資が急に規制されたり、反対に急に緩和されたりと、投資環境が変わることもあります。
よって、外国株投資は、日本の株式投資とは大きく異なるということは頭に入れておきたいところです。 |