FX市場が急速に拡大している背景は?
FXは、現在、新たな外貨投資の方法として急速に広がっています。
野の経済研究所の調査によると、2001年に300億円台であったFX業者の預かり資産残高は、2008年にはおよそ23倍となる7,000億円弱にまで成長しており、ここ数年以内に1兆円に達するという見方もあります。
銀行の個人の外貨預金残高は5兆円近くに上りますが、銀行が全国規模で支店を出しているのに対して、FX会社の窓口はまだそれほどでもないことを考えますと、かなりの規模に達しているといえるのではないでしょうか。
また、FXが7年ほどの間に20倍以上に伸びたのに対して、外貨預金の伸びは2005年以降は伸び悩んでいることから考えても、その人気の高まりをうかがうことができます。
さらに、FXの場合は、少額の預け金だけで大きな金額の取引ができますので、その市場規模は預り金の数倍にも及ぶものと考えられます。
FXが急激に伸びた理由は?
様々な要因が考えられますが、1つには、日本では超低金利政策が続いているなかで、年金危機など将来の収入に対して不安を持つ人々が、株式投資や外貨投資などによって、リスクを負ってでも高い利回りを求める意識が強まったことがあげられます。
そのような中でFXは、外貨預金などの外貨投資と比べて、より低コストで取引できるなど、様々なメリットを持つ点が注目されたのだと思われます。
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