カナダドル相場の変動要因は?
2005年の中盤頃から、米ドル/円が下落する一方で、カナダドル/円が上昇するというケースが目立っています。
これはどういうことが起こっているのかというと、その背景に、原油価格の高騰や、貴金属相場の高騰があります。
つまり、カナダは米国経済の影響を受けるものの、為替相場においては、それよりも資源国通貨としての特徴がより強く反映されるということです。
よって、カナダドル相場の変動要因として、まず第一に注目すべきなのは、原油相場の動向ということになります。
ちなみに、カナダの原油埋蔵量は、全世界の埋蔵量のおよそ15%を占めていて、これはサウジアラビアに次ぐ世界第2位の地位を誇っています。
カナダドルの買い材料は?
近年、中東地域での政情不安が起こった時にも、安定して石油が供給できるように、中東以外の地域からの原油輸入を増やそうと考える国が増えています。
そうしたなか、カナダがその候補となる可能性を秘めていることは、カナダドルにとってはプラス材料といえます。
また、カナダ経済が堅調に推移していることを背景に、2007年11月にはカナダドル/円相場は17年ぶりの125円台をつけました。
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