どのような指標ですか?
経済成長率というのは、一国の経済規模が1年間で成長した割合のことをいいます。これは、前年または前四半期と比較したGDPの伸び率で表します。
具体的には、前年のGDPが500兆円で、今年のGDPよりも5兆円増えて505兆円になったのであれば、経済成長率は1%増となります。
反対に、5兆円減って495兆円になれば、1%減となります。
経済成長率の名目と実質
経済成長率には、次のようなものがあります。
■名目経済成長率
⇒ 名目GDPをもとに算出されたものです。
■実質経済成長率
⇒ 実質GDPをもとに算出されたものです。
経済の動向を見極めるためには、物価変動の影響を廃除した実質経済成長率が有効です。ただし、名目経済成長率も、企業や消費者の心理に影響を与えることから、無視はできません。
なお、景気の短期的な動向を捉えるには、前年比よりも前四半期の成長率の方が有効です。 |