どのようなものですか?
ベージュブックというのは、正式には「地区連銀景況報告書」といい、ニューヨーク、アトランタ、ボストン、シカゴ、フィラデルフィアなどの12地区連銀が管轄地域の経済状況や景気動向についてまとめた、FOMCに提出する報告書のことをいいます。
ちなみに、「ベージュブック」と呼ばれるのは、表紙の色がベージュだからです。
ベージュブックの役割は?
ベージュブックは、FOMCが開催される2週間前の水曜日に公表され、FOMCの議論の参考とされます。
また、FOMCのメンバーには、ベージュブックのほかに「グリーンブック」と「ブルーブック」が渡され、これらに基づいて議論が行われます。
ただし、タイムリーに一般公開されるのは、ベージュブックのみで、他の文書の内容はFOMCの5年後にしか開示されません。
こうしたことから、ベージュブックは、次回のFOMCの動向を探る手掛かりとして投資家たちからの注目度が高くなっています。 |