為替レートは需要と供給で決まる
為替レートというのは、刻一刻と変動しているわけですが、これは、セリやオークションと同様で、買いたい人が多いと価格が上昇し、売りたい人が多いと価格が下落するからです。
すなわち、円を米ドルに交換したい(円を売って米ドルを買いたい)人が多いと、米ドルの価値が上がって円の価値が下がる、つまりドル高/円安になります。
逆に、米ドルを円に交換したい(米ドルを売って円を買いたい)人が多いと、米ドルの価格は下がり円の価値が上がる、つまりドル安/円高となります。
大型連休は円高に?
ゴールデン・ウィークやお盆、年末年始などは、日本からの海外旅行者が急増しますが、このとき何十万人という人が数万〜数百万円というお金(円)を外貨(米ドルなど)に交換するため、円を売って米ドルを買う圧力が働いて、ドル円の為替レートもドル高/円安になる場合があります。
貿易取引はドル売り/円買い
外国為替取引を伴う経済活動として「貿易取引」があります。
日本は資源に乏しいことから、原材料を輸入し、自動車や電化製品など加工製品を海外で販売する輸出を中心に経済発展を遂げてきました。
このとき、例えば、トヨタはアメリカで自動車を販売すると代金を米ドルで受け取り、その米ドルを円に交換するので、ドル売り/円買いを恒常的に行っているといえます。
なお、貿易取引と並び活発に行われている外国為替取引を伴う経済活動に「資本取引」があり、海外の金融資産(株式・債券など)や不動産への投資、最近ですとM&A(企業の合併・買収)に伴う資本取引も多くなっています。 |