為替レートを動かす需給とはどのようなものですか?
実際の為替レートというのは、前述してきた理論による計算ではなく、需要と供給の関係によって決まります。
つまり、円を売って米ドルを買いたい人が多ければ、米ドルは強くなり、円は安くなるということです。
為替市場では、こうした傾向が強くなればなるほど、どんどん円安は進行していきます。また、反対に米ドルを売って円を買いたい人が多ければ、ドルは円に対して弱くなります。
クロスレートにも注意するのは?
為替市場では、それぞれの通貨がそれぞれの需給関係によって取引されているのですが、これはあるA通貨が他のB通貨に対して大きく変動すると、直ちに他のC通貨にも影響を与えることがあります。
つまり、A通貨とC通貨、あるいはB通貨とC通貨の為替レートも動くということです。
よって、他通貨間の交換レートであるクロスレートにも注意して見ていく必要があるのです。
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