どのようなものですか?
為替市場関係者は、次のようなものを円キャリー取引と呼んでいます。
■短期金融市場から低金利の円資金を調達すること
■高利回りの外貨で運用すること
よって、個人投資家の行うFXは、金融市場から短期資金を調達していないことから、円キャリー取引ではないという見方もあるようです。
これは、手元に保有している円資金を運用しているだけで、資金の調達コストがかかっていないので、単なる投資パターンの1つにすぎないということのようです。
このように、円キャリー取引には、明確な定義があるわけではありません。しかしながら、一般的に円キャリー取引といった場合には、次のような要件を満たしたものということができます。
■低金利の円を調達(利用)すること
■外貨で運用すること
■為替ヘッジはしないこと
■投資目的は外貨と金利差であること
このうち為替ヘッジというのは、将来に外貨を円に戻すレートをあらかじめ決めておくことをいいます。
為替ヘッジをしてしまいますと、為替相場の変動による損失は避けることができますが、調達した円資金と外貨商品とのスプレッド(利鞘)を稼ぐことができなくなってしまいます。
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