質屋といえば、古くから庶民になじみのある買い取り業者ですが、近年は、金製品を担保にお金を借りるというよりも、むしろ買い取ってほしいという依頼が増えているようです。

ただし、不用品が現金になるのはうれしいものの、質屋の利益分が差し引かれますので、一般的な金相場よりもかなり低い査定価格になるということは知っておきたいところです。

例えば、ある日の大手貴金属業者の純金買い取り相場は、1グラム当たり3485円でしたが、同日の都内の質屋の純金買い取り価格は3280円、18金製品の買い取り価格は2440円だったということです。

ちなみに、18金製品を担保にお金を借りる時の査定額は2000円とさらに下がるそうです。

日本では、比較的、金価格が安い時に純金や金製品を購入した人が多いことから、アメリカと同様に、金価格が値上がりすると「売る」人が増える傾向にあります。

例えば、金価格が急騰し始めたころ、ヨーロッパや中東、新興国が「金」を購入しているときに、日本人はせっせと「金」を売っていたということもあり、話題になったことがありました。

日本で「金」が売られた背景としては、世界の市場では金価格が史上最高値を更新しているのに、円建ての国内金価格はドル建ての金価格を基準としているので、円高傾向にあった為替相場の影響を受けて、高値を更新しなかったからという事情もあるようです。

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