金(ゴールド)はインドの嫁入り道具?
22金のネックレスやチューリ(腕輪)、イヤリングなどは、代表的なインドの嫁入り道具です。
とはいえ、これらを一度に購入することはできませんので、独身時代から少しずつ買いためておいてその日に備えます。
当然ですが、両親も娘の晴れの日のために、多少無理をしてでも多くの金製品を買い揃えていきます。
このため、5月や10月の婚礼シーズンの前というのは、宝飾業者の金調達量が増えることから、世界の金価格が値上がりするほどです。
インドの祭りには金(ゴールド)が必要?
インドでは、お祭りの時期にも「金」の需要が高まります。
例えば、ヒンドゥー教のお祭りである4月27日の「アクシャヤ・トリティーヤ(繁栄祈願)」は、「金」を購入するとよい日とされていますので、この前後の期間は金需要が高まります。
ちなみに、WGC(ワールド・ゴールド・カウンシル)によれば、金価格が上昇した2009年においても、この時期は45トンが販売されたそうです。
※世界の主要金鉱山会社により構成される非営利団体で、「金」の広報・調査機関です。
「金」を取り巻く環境は変化している
アメリカ、日本、中国、インドと、現在の「金」を取り巻く環境は変化しています。
これは、アクセサリーとしての「金」にしか興味のなかった先進国の人々が、金価格の高騰により「金」がお金になることを知ったからです。
そういう意味では、古来より「金」を資産として見てきた中国やインドの人々は、現在の世界経済状況からより価値を見出しているといえるのかもしれません。 |