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金のリサイクルと都市鉱山

金(ゴールド)のリサイクルが増加している?

かつての先進国では、金価格が上昇しても宝飾品として購入した金製品を換金することはほとんどありませんでした。

しかしながら、金価格が1トロイオンス=1000ドルを超えた当たりから、ゴールド・パーティや街の買い取りショップで金製品を売却することも珍しくなくなっています。

こうした背景もあり、金(ゴールド)のリサイクル(スクラップ)の量も毎年のように増加しており、2008年のリサイクル量は世界で1217トンと過去最高を更新しました。

ちなみに、2009年はさらに「金」の買い取りが活発化したことから、1549トンと記録を更新するようです。

リサイクルで「金」はどれくらいとれるの?

リサイクルの中には、携帯電話やパソコンなどの産業廃棄物から取り出された「金」も含まれています。

ちなみに、本物の鉱山ですと、岩石1トンから純金は3グラム程度しか取れないのですが、廃棄携帯電話1台からは40ミリグラム(経済産業省調べ)の「金」が取れるということです。

このように、スクラップの山は採掘より効率がいいことから「都市鉱山」と呼ばれています。とはいえ、リサイクルのそのほとんどは、宝飾品などの金属品の買い取りといわれています。

純金の自動販売機とはどのようなものですか?

ドイツのフランクフルト空港では、金(ゴールド)に注目が集まっていることに目をつけ、自動販売機で純金が買えるというユニークな商品が出現しています。

この純金の自動販売機を設置したのは、ドイツの貴金属業者であるTG-Gold-Super-Market社で、自動販売機で販売される「金」には「Gold to go」という名前がついており、ミニ・バー(小ぶりの地金)やコイン(金貨)が入っているそうです。

例えば、カナダのメイプルリーフ金貨が買いたい場合は、そのボタンを押してクレジットカードで代金を支払うと、自動販売機の下の口から黒い箱に入った金貨が出てきます。ちなみに、価格はユーロ建てで、金価格に連動して変動するということです。

なお、TG-Gold-Super-Market社は、フランクフルト空港だけではなく、ドイツ国内の繁華街やスイス、オーストラリアなどおよそ500ヵ所に自動販売機を設置する計画だそうです。


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