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ドルと金価格の関係は?

ドルと金価格は逆相関?

ドルの信用不安が広がると、その代替として金(ゴールド)に関心が向くのですが、その理屈から、一般的にドルと金価格は逆相関、すなわち逆に動く関係にあるといわれています。

もちろん、必ず逆に動くわけではないですし、毎日の値動きを比較しても明らかな逆相関が発見できるわけでもないのですが、中長期のトレンドで見ますと、ドル高になれば金価格が下落し、ドル安になれば金価格が上昇する傾向にあるのがわかります。

ドルと金価格が逆相関になる理由については、ドルへの不安が高まると、ドルを売って安全資産としての「金」を買う動きが強くなり、ドルへの不安が和らぐと、「金」を売ってドルを買う動きが強まるからだといわれています。

ドルインデックスとは?

ドルインデックス(ドル指数)というのは、主要6通貨に対する客観的なドル価値を見る指数で、ユーロ、円、ポンド、カナダドル、スイスフラン、スウェーデンクローナで構成されています。

また、このドルインデックスは、ニューヨークのICEフューチャーズ取引所(旧ニューヨーク商品取引所)に上場されていて、指数自体も取引の対象になっています。

ドルインデックスはどのように見るの?

円とドル、ユーロとドルなど、個別の比較だけではわかりにくい相対的なドルの価値を測るのに用いられています。

金市場の取引のプロは、この指数を見て金価格とドルとの関係を分析することが多いといわれています。

ドルインデックスで見るドルと金価格の関係は?

2007年1月から2008年11月までのドルインデックスと金価格の関係を見ますと、明確に逆相関とわかります。

2007年1月から2008年3月までは、ドルインデックスは80から70まで下落し続けましたが、その一方、ニューヨーク先物市場のドル建て金価格は600ドル台から1000ドル近辺まで上昇しました。

また、2008年3月から7月頃までは、ドルインデックスは70台前半で推移していましたが、金価格は900ドル台前後で推移していました。

さらに、2008年8月頃から11月にかけてドルインデックス90近くまで上昇しますと、900ドル台であった金価格は800ドルを大きく割り込みました。

そして、2008年11月以降は、一時的にドルと金価格は同じ方向に動く傾向を見せたものの、2009年5月頃からは再び逆相関の傾向が強くなりました。


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