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1971〜79年の金価格と世界経済(3)

1974年は金投資元年

1974年という年は、金価格が市場原理によって上下する、すなわち金(ゴールド)が投資商品としての性格を備えた「金投資元年」になったといわれています。

1970年代は、第1次・第2次オイルショックが原因で起こった世界的なインフレの時代でしたが、それ故、金利を生まない金(ゴールド)が注目された時代でもありました。

第1次オイルショックとは?

第1次オイルショックは、1973年10月の第4次中東戦争勃発が発端となり、OPEC(石油輸出国機構)に加盟するペルシャ湾岸産油6か国が、原油生産の削減や原油価格の21%引き下げ、イスラエル支援国への禁輸を決めるというものでした。

それにより、原油価格は2倍に引き上げられ、原油の供給をほぼ100%輸入に依存していた日本はパニック状態に陥ったのです。

第2次オイルショックとは?

第2次オイルショックは、1978年のイラン革命によってイランの石油生産が止まったことによるものでした。

日本はイランから相当量の原油を購入していましたから、供給不足になる恐れがあったのです。

このときにも原油価格の値上げが行われましたが、第1次オイルショックにより省エネ対策が進んでいたことや、また消費者の側も冷静だったことから、パニック的な騒ぎにはなりませんでした。

しかしながら、原油価格の高騰は物価を押し上げ、世界的なインフレが起こりました。


1970年以前の金価格と世界経済(1)
1971〜79年の金価格と世界経済(1)
1971〜79年の金価格と世界経済(3)
1980年代の金価格と世界経済(1)
1980年代の金価格と世界経済(3)

1970年以前の金価格と世界経済(2)
1971〜79年の金価格と世界経済(2)
1971〜79年の金価格と世界経済(4)
1980年代の金価格と世界経済(2)
1980年代の金価格と世界経済(4)


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