FX投資早わかり



1995〜2000年の金価格と世界経済(2)

欧州通貨危機の原因は?

ECU(エキュ)が導入されていた1979年3月から1998年12月までというのは、イギリスの経済は不調でありながら、ポンドは割高な水準でした。

有力ヘッジファンドを率いるジョージ・ソロスは、そこを突きました。

1992年8月、ソロスはポンドを大量に売りました。

イングランド銀行(イギリスの中央銀行)はこれを買い支えようとしましたが、結局ソロスに敗れることとなりました。

これにより、ポンドはERM(欧州為替相場メカニズム)離脱に追い込まれ、この離脱によりEMSが大混乱し、欧州で通貨危機が起こりました。

欧州通貨危機での金価格は?

欧州通貨危機では、金(ゴールド)の出番となるはず、すなわち、通貨システムの混乱は金価格の上昇要因となるはずだったのですが、実際には金価格はこれに反応しませんでした。

これは、ドルが基軸通貨としての絶対的な地位を確立していたことから、ドル以外の通貨(ポンド、マルク、スイスフランなど)は、ローカル通貨が売られたくらいにしか市場が認識しなかったからです。


1985〜1991年の金価格と世界経済(1)
1985〜1991年の金価格と世界経済(3)
1989年の金価格と世界経済(2)
1990〜1995年の金価格と世界経済(2)
1995〜2000年の金価格と世界経済(2)

1985〜1991年の金価格と世界経済(2)
1989年の金価格と世界経済(1)
1990〜1995年の金価格と世界経済(1)
1995〜2000年の金価格と世界経済(1)
1995〜2000年の金価格と世界経済(3)


Copyright (C) 2011 FX投資早わかりV「金(ゴールド)編」 All Rights Reserved