一般的に景気対策といった場合には、政府の財政政策のことを指していいます。具体的には、景気が冷え込み民間の消費や投資が落ち込んでいるときに、政府が税金や国債発行によって調達する資金をもとに、公共事業を行って景気を刺激することです。

日本では、バブル経済崩壊後、政府が数次にわたり総額140兆円あまりの景気対策を打ち出していますが、ほとんど大きな効果を得ることができなかったとするのが通説です。

なお、その資金調達のために赤字国債が大量に発行されたことから、結果として、国はＧＤＰのおよそ150％ほどの借金を抱え込むことになってしまいました。

国内総生産（ＧＤＰ）というのは、ＧＮＰと同様、国の経済規模を見る指標のことをいいます。ただし、ＧＤＰはＧＮＰとは異なり、その国のなかで生産されたモノとサービスの価値の合計となります。

つまり、日本が海外から受け取った配当などの所得は、ＧＮＰでは日本のものとしてカウントされますが、ＧＤＰでは含まれないことになります。

国民総生産（ＧＮＰ）というのは、国の経済規模を見る指標のことをいいます。具体的には、ある期間（通常は1年）に、その国の国民※により新たに生産されたモノとサービスの価値の合計です。

なお、現在は、国内総生産（ＧＤＰ）が使用されています。

※国籍を問わず、居住者という意味です。

□1995〜2000年の金価格と世界経済（4）
□1995〜2000年の金価格と世界経済（6）
□2000年以降の金価格と世界経済（1）
□2000年以降の金価格と世界経済（3）
□代替エネルギーとバイオエタノール

□1995〜2000年の金価格と世界経済（5）
□1995〜2000年の金価格と世界経済（7）
□2000年以降の金価格と世界経済（2）
□ＱＥ２、セイニアーリッジ政策とは？
□景気対策、ＧＤＰ、ＧＮＰとは？